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自分の覚書も兼ねて、過去読んで面白かった本の感想、自分なりの活用法(役立て方)などを紹介します。
「世界はなぜ地獄になるのか 社会正義はめんどくさい。キャンセルカルチャーという「大衆の狂気」を生き延びる」 橘玲 著、小学館新書
橘玲さんの本は、正直大好きです。”現実を正しく理解し、それに対して上手く対応する/適用することが現代を生きる道”っていう、リアリストの主張が一貫していて、一見過激な内容のようでも安心(?)して読める、納得感があるのです。そんな橘玲さんが炎上などに代表されるキャンセルカルチャーの本を書いたというので読んでみました。
本の感想/私の理解
正直、私の基礎知識不足で難しかったです(´;ω;`)
自分が知らなかった用語、今までなかった自分に考え方が多くて、理解が追いつかなかった。前向きに考えて、新しい言葉/考えが刺激になったと考えます(^_^;)
以下は、自分なりに頑張って理解できた(つもり)の部分の概要です。
平和な時代と科学技術の発展の継続により、社会が豊かになるとともにリベラル化が進み、見えやすい差別などは解消された。
ただ豊かで余裕のある社会/見えやすい差別の解消が、LGBTQ+α(今は”LGBTQQIAAPPO2S”だっけ?)に代表されるような より細かな差別にスポットライトが当たり、社会が複雑化した。
より細かな差別の表面化/社会の複雑化により、個々人の考える正義(社会正義)も細分化され、それぞれの正義が対立するため、解決策のない問題が多く表面化した。
複雑化した正義の対立=問題の解消は社会的/政治的な解決が難しいため、噂/中傷という古代の方法による攻撃/被攻撃がSNSという科学技術を使って行使されるようになった。
これが”炎上”に代表されるキャンセルカルチャーである。
私が頑張って理解した概要は上記・・・間違ってたら、ご指摘ください。
”そういうことなのか”、”豊かさの結果なのか”などと読んでいて納得でした。
他にも”リベラル化による格差の拡大(ドロップアウトする人々)”、”ポリコレという社会正義のルール化”、”推し活と帰属意識”、”陰謀論がはびこる原因”、”極端な人への対処法”、”キャンセルカルチャー・ビジネス”などなど、面白い話が盛りだくさんでしたが、情報過多で私にはキャパオーバーです(´;ω;`)・・・・また、機会あったら読み直します。
また、これらに関する対策は主義の対立の部分で、「寛容」と「中庸」、「妥協」と述べてます。原文を引用すると
それぞれ充分な大義はあるが、すべての理想を叶えるような魔法のような政治形態は存在しない。だからこそ、誰もが不満を抱えつつ、ほどほどのところで妥協するしかない。これが「寛容」と「中庸」だ。
引用 ”世界はなぜ地獄になるのか” 橘玲 著
だが、フクヤマがあえて寛容などという当たり前の(凡庸な)ことを主張したのは、すくなくとも今の時点では、これ以外の解が存在しないからだ。
引用 ”世界はなぜ地獄になるのか” 橘玲 著
って感じです。”自分の正義に固執せず、ほどほどで満足する(妥協)しかない”って考え、色々読んだ後だと、これしかないのかなと納得させられてしまいました。
自分なりの活用
難しいですが、あとがきにも書いてありましたが、
”できるだけ世の中(現実)を正しく理解し、できるだけ上手く対応する/適用できるようにする”
ってことでしょうか・・・複雑化する世の中、楽しく生きていくには必要でしょう!
そのための教科書/参考書として、今後もこの本/橘玲さんの他の本も活用させていただきます。
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